午後の酩酊

I need to be myself.

0309

どこに地面があるのか分からないプールの中で藻掻いても、上手く泳げない私は底に沈んでゆくばかりだ。気付けば水面は遥か遠くに朧げな光を映しながら、ゆらゆらと光り輝いている。いつしか体内の酸素は薄くなり、朦朧とした意識の中でそれを知った時、私はもう動くことすらままならないただの人形だった。

どう取り繕っても言い訳にすらならないことを繰り返して、見放されたってそれは自分のせいなのに、怖いのはやっぱり嫌われたくないから。